穏やかな旅立ち 腎不全犬のチロル 虹の向こうへ出発しました
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亡くなる前日の昨日も、棒灸のホカホカは気持ち良さそうでした。

 

 

2019年5月16日(木)

朝 6時58分

腎不全のシェルティー チロル

眠るように、穏やかな最期で

16歳8ヵ月と1日の犬生を終えました。

 

 

5月15日に入って突然、水は飲み込むけれど、栄養剤やプリンなどは、口に入れても飲み込まなくなりました。

 

犬は自分の最後が分かるのだとか。

だから、注射器で強制的に口に入れた、消化にエネルギーを使うモノについて

彼女なりの意思の強さで

頑なに『決して飲み込まない』という意思表示。

 

……

そっか…

夜中か朝方には、出発するつもりなんだね。

 

それなら

穏やかに

寂しくないように

ずっと音楽を流し続けて。

 

 

夜中の1時30分から朝方4時までは

5回吐いて、2回排便をしました。

お腹には何も入っていないはずなのに、最後の最後まで体の中を空っぽにしようと頑張っているようでした。

 

5時には、小さく『ワンっ』と吠えて、出るよーのお知らせサイン。

力んで最後のオシッコをしました。

 

『無理に出さなくても、後で弛んで自然に出るシステムだから大丈夫だよ。』と声をかけると

その後は吐いたり、無理な排便は、なくなりました。

 

泡状のヨダレが多量に出ていて、誤嚥したら苦しいだろうから、流動食や栄養剤を与えるときに使った注射器で、口の中のヨダレを吸引し続けました。

 

呼吸は浅く弱くなっていたけれど、規則的に…時計の秒針と同じリズムを刻んでいました。

 

ヨダレを吸引していると、ほとんど見えていないはずの目が、突然しっかりとこちらを見ていました。

 

あら・・・

久しぶりに目があったね。

 

それから両手と両足をグーンと伸ばして大きくストレッチ。

『よしっ、そろそろ出発しようかな?』と伝えているようでした。

 

歯茎も真っ白で、舌も紫がかったグレーのような色。

チアノーゼの様子から、体中の臓器が必死で悲鳴をあげながら頑張ってくれているように感じました。

『ずいぶん長いこと頑張ったから、もう頑張るのは止めていいんだよ。少しねんねしたら?』と話しかけると

タイミング良く

小さく『うーん…』と声を出して

まるで返事をしてくれたみたいでした。

 

顔の横側をゆっくり撫でながら

撫でるたびに瞼を閉じていたのに

『うーん…』と言ってから3回撫でた後で、再び瞼が閉じることはありませんでした。

 

 

あ…

出発したんだな…

 

 

呼吸停止を確認し

心臓も停止していることを確認しました。

 

 

吐いたりした瞬間は苦しそうだったけれど、その後はいつものベッドで、眠るように、穏やかな最期を見届けることができました。

 

私たちが辛くないように

眠るように穏やかな最期を選んでくれて、

本当にありがとう。

 

 

 

こんなに可愛い赤ちゃんシェルティー。

16年8カ月+1日もの長い間、一緒暮らせたんだね。

おまけに、腎不全と言われてからは約1年も一緒に過ごせたね。

大、大、大往生でした。

 

 

チロルと逢えて幸せ

愛してるよ

大好き

ありがとう

ずっとチロルと一緒

 

じゃ

またね

 

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