2018年8月 SDMAで腎機能のチェック

B!

バイオマーカーSDMAの検査結果は・・・

SDMA(2018年7月15日)
27μg/dL
基準値(0~14)

 

そして血液検査のデータ、SDMAの結果から

犬の場合の腎不全ステージ2と診断されました。

30μg/dLを超えると、人の場合の「人工透析が必要な重篤な状態」らしく、一歩手前という感じです。

 

目次

慢性腎臓病(CKD)

慢性腎臓病のことを医療機関ではCKDと言います。

医療機関での勤務経験が長いので、ついついCKDの場合の併発する疾患も心配になるものです。

高血圧症、心筋梗塞、腎性貧血などなど・・・

発症のリスクが高まる疾患も多種多様。

 

人間の場合はステージが5つに分類されていて、腎機能が約30%以下にまで低下した状態は、ステージ4の分類になるようです。

症状
  • 高血圧
  • 貧血
  • むくみ
  • 尿量の減少
この状態になると、腎臓の機能改善はなく現状維持が目標。

今後の注意点

尿毒症

    • 尿量の減少のため、老廃物が体の中にたまりやすくなるので、尿毒症の症状がないか気を付ける。

高血圧に伴う疾患

    • 腎臓は血圧の調節にも関連しているので、高血圧による脳血管・心疾患などの症状に気を付ける。

 

血清クレアチニン

一般的に腎機能の指標として使われる「血清クレアチニン」は筋肉量によっても数値が変わるのだそうです。

筋肉量が多いと数値は高くなり、筋肉量が少ないと数値は低くなる。

そのため、純粋な腎機能の評価とは言えないかもしれません。

これは、犬や猫のように筋肉量が少ない動物の場合は数値は低くなりやすいということ。

毎年の血液検査で「血清クレアチニン」の数値はいつも基準値内だったので、気にしたことはなかったけれど。

実はゆっくりとCKDは進行していたんだなと思いました。

 

シニアの愛犬には1度SDMA検査を!!

今回、チロルが腎不全と診断されたことで、腎臓のバイオマーカーのSDMAをもっと早いうちに実施していれば良かった・・・と本当に後悔しました。

もっと早期に気づけていたら、こんなに苦しい思いをさせなかったのに。

動物病院によって費用は違うと思いますが、チロルときなりが受診している病院では5,000円程度で実施できるようです。

健康診断とセットで行うと数千円安くできるキャンペーンもありました。

だいぶ進行した状態からの治療費を考えると、1年に1回5,000円の出費なら安いものだと思いました。

治療にかかる費用
    • 降圧剤・利尿剤(内服薬)
    • H2ブロッカーなどの胃薬(内服薬)
    • 吸着炭薬⇒尿毒症毒素を吸着(内服薬)
    • リン吸着剤(高リン血症)(内服薬)
    • 皮下点滴
    • 静脈点滴(留置カテーテル設置で数日間)

      現状で実際に治療しているものや、すすめられた治療法です。

      先生によると、犬の場合でも造血ホルモン剤の注射があるそうなので、さらに症状が進行して腎性貧血になった場合は、こういった注射で赤血球を増やしてあげる必要もあるかな?と考えています。

       

      診察のまとめ

      • 血管拡張剤(ACE阻害薬)を追加投与

      フォルテコール5mg 1日1回朝食後 1錠

       

      • 自宅で皮下点滴を開始。

      週2回 1回250ml

       

      • 脱水にならないように、こまめに水分補給をする。
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