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処方薬と言えども、薬は体にとっては「異物」です。

だから、体の小さな愛犬に服用させるなら、調べて理解して納得して飲ませたい。

人の場合も、高齢者や腎機能が低下している患者さんには「標準量の半分から投与を開始」などというお薬もあるので。

我が家のシェルティー:チロルも、高齢でなおかつ腎不全のケースなので、服用は慎重になります。

 

「承認」について

人が服用する医薬品は「人体用医薬品」として、厚生労働省の管轄であり「厚生労働大臣」が承認をします。

当然、サプリメントではない動物病院でしか処方してもらえないような医薬品も、処方薬なのだから全て厚生労働省の管轄だと思っていたら、これが違っていました。

犬や猫なども含めた動物が使用する医薬品は「動物用医薬品」として、農林水産省の管轄となり「農林水産大臣」が承認をするのだそうです。

 

医薬品の説明書「添付文書」について

院内処方をする医療機関や調剤薬局で働いていたこともあるのですが、お薬を仕入れると箱の中に「添付文書」というお薬の説明書のような紙が入っています。

ドラックストアで市販薬を買った場合も、箱の中に折りたたんだ紙が入っているけれど、そんなイメージです。

・どんな症状に効くのか

・どのくらいの量を1日何回服用するのか

・服用についての注意書き

そういう内容が書かれた説明書のような紙。

 

その市販薬にも入っている説明書の、もう少し細かい情報が書かれたものが添付文書です。

インターネットでもPDFで簡単に見ることができるので、さっそく検索してみたのですが・・・

 

人間用医薬品の添付文書と違い、調べたい項目の記載がない。

今まで人間用しか見たことがなかったので、結構ざっくりだなと感じました。

 

人間用医薬品で同じ成分の薬を探す

人間用医薬品ならもう少し詳細な添付文書が見れるので、まずは動物病院で処方された薬の添付文書を調べます。

例えば「フォルテコール 添付文書」と検索して、その中の「成分名」を探します。

フォルテコール添付文書

 

フォルテコールなら、「ベナゼプリル塩酸塩」という成分のお薬ということが分かります。

 

次に「ベナゼプリル塩酸塩 薬一覧」などと検索して、どういう商品名(薬剤名)のものがあるか調べます。

同じ成分の薬一覧

 

すると

  • チバセン錠(先発品)
  • ベナゼプリル塩酸塩錠(後発品=ジェネリック)

という2つのお薬が出てきます。

商品名(薬剤名)は違いますが、どちらも「ベナゼプリル塩酸塩」が成分のお薬です。

 

次に「チバセン錠 添付文書」と検索してみます。

チバセン錠添付文書

 

例えば、チバセン錠は2.5mg、5mg、10mgの3つがありますが、これは1錠の中に「ベナゼプリル塩酸塩」という成分をどれくれい含んでいるかの違いです。

 

添付文書を読んでみて

【効能又は効果】

高血圧症のお薬ということが分かります。

 

【用法及び用量】

通常の大人だと、1日1回で:5~10mgを服用。

ただし、腎障害を伴う高血圧症の場合は2.5mgから投与するのが望ましいとあるので、この「ベナゼプリル塩酸塩」という成分は、普通は5~10mgを服用するけれど、腎不全による高血圧症の場合は5mgの半分⇒2.5mgから服用するのが良さそうということが分かります。

 

【仕様上の注意】

・高カリウム血症においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがある。

・腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者は、高カリウム血症が発現するおそれがある。

・高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)ので、低用量(例えば2.5mg/日)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与。

このような情報から、血液検査の際は「カリウム」も項目に入れよう、という具合に検査項目の参考にしたりしています。

 

【薬物動態】

この部分は、お薬を服用してから血液中で最も成分が濃くなるまでの時間や、成分が消失するまでの時間を確認します。

1.2~1.5時間で最高濃度に達して、24時間後には大部分の成分がなくなり、72時間でほぼ消失していることが分かります。

代謝・排泄の項目では、(専門的な薬物代謝のメカニズムはわからないので)尿中排泄・胆汁中に排泄とあることから、腎臓や胆のうが働いてくれているんだなという参考にしています。

 

こんな感じで成分から人間用医薬品の添付文書を探し出して、詳細な情報を調べています。

 

犬の腎不全の治療で、点滴も降圧剤もやめました

降圧剤としては(動物病院の先生は「血管を広げるお薬」と説明してくれましたが)

フォルテコール ⇒ セミントラに変更となったのですが、2018年9月の始めに尿毒症の症状が出た時に休薬しています。

2018年10月には再開しようと思っていたのですが、この頃に自宅での点滴も中止したので降圧剤も休薬しました。

 

点滴を中止したのは、チロルがあまりにも精神的に苦痛そうだったから。

翌日になってもテンションが低いままで、どんどん生気がなくなっていくような状態。

 

明日どうなるか分からないけれど、もうここまで頑張ったんだから、後は好きなものを食べて、嫌なことはしないで、幸せに余生を過ごしてもらおうと夫婦で話し合って決めました。

 

腎不全の治療のベースである点滴を中止するということは、脱水のコントロールがかなり難しくなるということ。

脱水のコントロールがきちんとできていないと、フォルテコール(ACE阻害薬)も、セミントラ(成分はテルミサルタン:ARB=アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬)も効果が期待できないと考えての休薬。

 

日本獣医腎泌尿器学会

こちらの「犬の慢性腎臓病の治療による推奨事項」にも、脱水の症状がある場合にはACEもARBも禁忌(使用してはダメ)とありました。

脱水の補正をしないでこれらの服用をすると、糸球体濾過率(GFR)が急激に低下するおそれがあるそうで、つまり急性腎不全になってしまうかもしれないということかな?と思い、現在までずっと休薬した状態です。

 

点滴も降圧剤も中止したけれど、チロルの場合はこの事が功を奏したのか無事に新年を迎えることができました。

 

実際に調べてみてどういう効果があるのか、どんなことに注意すれば良いのか。

自分なりに理解できると少し安心です。

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