「僧帽弁閉鎖不全症」と診断された12歳の春の健康診断
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2021年5月8日(土)

毎年恒例の春の健康診断&フィラリア検査、狂犬病の予防接種をお願いするため動物病院に行ってきました。

・基本の採血検査+SDMAで腎機能の検査
・胸部のレントゲン
・腹部エコー

毎年、健康診断でお願いしているメニューです。

現在12歳になるキナリさん。
たまに咳のようなものをする事もあるし。
ふっと気になって「心エコーもやっておこうかな・・・」と思い、今年は追加で心臓のエコー検査も実施していただきました。

その結果…

「僧帽弁閉鎖不全症」という事がわかりました。

 

目次

僧帽弁閉鎖不全症

その病名を聞いた瞬間、心不全・肺水腫・呼吸困難・突然死?
いろんなワードが一気に頭の中を駆け巡り、立っているのがやっとでした。

折しも、訳あって今月から夫とは別々に暮らす事となったばかり。
それでなくても不安でいっぱいの中、泣きっ面にハチ状態です。

 

 

先生がモニターを見ながら説明してくれたのは、「僧帽弁がひしゃげて変形していて、微量ながら血液が逆流している可能性がある。」との事。
それに伴い、左心室?肥大が若干あるらしい。

勤務先の診療所には循環器のDr.がいるので、僧帽弁閉鎖不全症の病名は良く見ているけれど。
弁置換か弁形成術で治る病気ではあるのですが…

 

僧帽弁閉鎖不全症のステージ

先生のお話では僧帽弁閉鎖不全症の5段階のステージのうち3段階目。
ステージB2との事でした。

・ステージA
元気がない、
散歩などでつかれやすい
心雑音なし
口臭(歯周病)がある

・ステージB1
手足が冷たい
呼吸が早い
少し心雑音がある
僧帽弁の変性・逆流はあるが心拡大なし

・ステージB2
心雑音あり
僧帽弁の変性・逆流があり心拡大あり

※オペ適応、内科療法としてはピモベンダン(先発:アカルディカプセル)という強心薬の一種の有効性がいくつかの論文で示されている。
心不全における増悪因子RAA系の抑制目的として、ACE阻害薬の併用が考えられる。
(この辺りは今、論文や研究報告を読んで勉強している段階です。)

・ステージC
息切れ、咳の症状あり
うっ血性心不全
肺水腫のリスク

・ステージD
難治性心不全
末期心不全

 

僧帽弁閉鎖不全症の外科的治療

犬の場合は「弁形成術」が行われているようで、オペのできる先生も関東の方にはいらっしゃるそうです。
手術の成功率は95~98%と、人間の場合とほぼ同等。
かかりつけの動物病院でも何件か紹介した事があるそうです。

この病気は完治可能な病気という認識はたしかにありました。
ただし、オペをした場合ですが…

僧帽弁閉鎖不全症で気になるのは、心不全や肺水腫。
肺水腫で呼吸が苦しくなる事を、勤務先の診療所の先生は「溺れているような感じ」と表現します。
十分に呼吸ができなくて、とても苦しいのだろうな…と思います。
人間なら酸素マスクで酸素吸入をするのだけれど、犬の場合はどうなんだろう?

それでなくても毎日寂しそうにしているキナリさん。
さらにそんな苦しい経験はさせたくない。

 

今後について

小型犬に多いと言われている「僧帽弁閉鎖不全症」
キナリの場合は「胆管疾患」「肝疾患」「腎不全」「皮膚疾患」などばかり気にしていたので、心臓の疾患については全く未知の世界。
まさか除外していた心疾患になるとは想像もしていませんでした。

知らない事ばかりなので、1から勉強をしているところです。


食事も考えなくてはならないし、口腔状態も今まで以上に気にかけよう。

できる事から一つずつ。

まずは1週間後に結果のでる「NT-proBNP」の数値で、心負荷がどれくらいなのかを把握したいと思います。

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