腎不全の犬に効果ありと感じたもの その2「手作りごはん」
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我が家の場合、チロルもキナリも基本的にドライのドックフードがメインのご飯でした。

3種類くらいをローテーション。

トッピングでいろいろな食材を少し付け足したり。

週末の休みに手作りご飯にしてみたり。

 

フルタイムで仕事をしているので、手軽なドライフードを選んでいました。

また、何となくドックフードの方が、いろいろと研究・開発されていてバランスが良いんだろうと思っていました。

 

ホリスティックケアの講座を受講してからは、少し考え方が変わって手作りご飯の回数は若干増えたものの、やはりメインはドッグフードでした。

 

目次

腎臓病用のドッグフードを食べてくれないから・・・

 

去年、チロルが腎不全と診断された時も、最初は療法食のドッグフードを片っ端から試していました。

ところが、チロルは腎臓病の療法食を断固拒否。

それでなくても食欲が落ちているのに、最終的には一切食べませんという徹底ぶり。

どんどん痩せていくので、最終手段として手作り食を始めました。

 

 

人間の腎臓病の食事療法の本や、犬の手作り食の本、薬膳の本、アーユルヴェーダの本。

ありとあらゆるものを参考にしながら、出来る範囲で腎臓に負担のかからないような手作り食を始めました。

 

チロルと暮らし始めた時に買ったバイブルにしている本

 

 

(人間の)腎不全の論文や研究報告を読んで、良さそうな酵素や乳酸菌、同じ働きを期待できそうな食材はないかと試行錯誤の日々。

 

その時にいろいろな事を調べて、高齢になった体の慢性的な炎症を抑えるような食事が腎不全を始め、老犬には必要なのではないかと考えました。

「抗炎症性サイトカイン」を意識した食事です。

 

チロルは早い段階で末期腎不全の尿毒症の症状が出ていたにも関わらず、腎不全の治療のベースである皮下点滴を止めました。

けれど、手づくりの食事とスープ、アーユルヴェーダの白湯、毎日のお灸で食欲が少しずつ回復。

結果、腎不全とゆっくり共生できたのではないかな?と思っています。

 

 

抗炎症性サイトカインの効果を期待して

 

実際に「炎症性サイトカイン抑制」を意識して取り入れた食材を少しあげてみました。

抗炎症性サイトカイン効果が期待できる食材
  • イワシ、煮干し
  • マグロ
  • チンゲン菜
  • ブロッコリー
  • キャベツ
  • カリフラワー
  • ブルーベリー
  • クランベリー
  • パイナップル
  • ターメリック
  • しょうが
  • 亜麻仁油
  • オリーブオイル

アブラナ科の野菜について

チンゲン菜、ブロッコリー、キャベツ、カリフラワーなどのアブラナ科の野菜は、甲状腺でヨウ素の取り込みを阻害して甲状腺ホルモンが作られるのを抑えてしまいます。そのため、甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの分泌が少ない)などで、甲状腺ホルモン剤を服用しているような犬の場合は注意が必要です!!

 

 

炎症性サイトカインを抑制するポリアミン

 

炎症性サイトカインを抑制するポリアミンを摂取するために、高ポリアミン食材も積極的に使用しました。

 

この中では頻繁に登場したのは

高ポリアミン食材
  • 全粒粉
  • 小麦ふすま(ブラン)
  • キノコ(舞茸・しいたけ)
  • 内臓肉(豚腎臓肉)
  • 発酵食品(納豆、ヨーグルト)

 

1日2回の食後に食べるヨーグルトも、ポリアミンが摂取できる「ビフィズス菌LKM512」の種菌を購入してヨーグルトを作っていました。

 

この他に、抗酸化作用が3日間続くと言われているスルフォラファンを摂るために、ブロッコリースプラウトを刻んだものを週に2~3回トッピング。

 

 

その他に利用した食材

 

人間も高齢になると嚥下機能の低下に伴って、「誤嚥」する事があります。

誤嚥性肺炎などになるのを防ぐために、介護食のように「トロミ」をつけました。

 

メインで使うのは「本くず粉」で、あとは長芋や粉寒天を使いました。

 

最終的にはブレンダーで流動食のようなご飯になったけれど、トロミがあった方が食べやすいようでした。

 

 

食事を作って思ったこと

 

腎不全の手作り食を始めたばかりの頃は、「たんぱく質制限」「カリウム・リンの少ない食材」「水にさらす+茹でこぼす=カリウム除去」にこだわっていたけれど、最終的には食事が楽しい・待ち遠しいと思ってほしくて、ほとんど気にしなくなりました。

その代わり、炎症性サイトカインを抑制する事だけをずっと意識しました。

たとえば、イワシや長芋やしいたけ・舞茸はカリウムを多く含むし、煮干しや舞茸はリンを多く含む食材とされています。

けれど、薬膳としての効能を期待したり、炎症性サイトカインを抑える食材として使っていました。

 

そして、手作りする事が当たり前の習慣になり、今日は何を組み合わせようかとワクワクして作った食事には、何か特別なエネルギーがあるのではないかなと思うようになりました。

それは、食事に興味がなくなってしまったように見えたチロルも、食事の時間を楽しみにしてくれるようになったから。

なによりも嬉しい事でした。

 

ご飯を作ると一人で起き上がって、台所までヨロヨロ歩いてくるようになりました。

「ご飯できたのぉ?」という感じです。

 

 

この経験で思ったのは、特に老犬になってきたら生命エネルギーを食材から分けてもらうという事も大切なのかもしれないという事。

アーユルヴェーダでは、作り立ての食事が一番エネルギーがあるとされていて、確かに食べ方を見ているとその通りだなぁと思う事が多々ありました。

 

10歳シニアのシェルティー:キナリは今のところ健康優良児だけれど、今後は手作り食に少しずつシフトしていこうと思っています。

 

本日のキナリの夜ご飯のメニュー

スープ:ダシは煮干し、しいたけ、ナツメ 

トロミ:本くず粉

野菜:白菜、ジャガイモ、サツマイモ、赤・黄パプリカ、人参、カリフラワー、ひじき

たんぱく質:鶏むね肉、卵

トッピング:グリーンリーフ、黒ゴマ

サプリ:アンチノール(オメガ3脂肪酸)

 

 

結構な揺れの地震があったんですけど・・・爆睡中zzz

 

 

 

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