いよいよ炎症性乳がん(炎症性乳腺癌)の末期のようです。
覚悟はしているつもりだったけれど。
頭が突然の急激な変化についていけていない状態。
「あっという間に衰弱する」と言った動物病院の先生の言葉を思い出しました。
目次
2022年1月18日(火)
2022年12月18日(火)
朝はいつも通り起きたのだけれど、大好きなはずの豚ヒレのトマトシチューを3分の1ほど残したキナリ。
ここ2,3日は雪で散歩に行けていないからお腹もあまりすいていないのだろうか?
ただ、キナリがご飯を残すのはただ事ではないな…
そんな事を考えながら出勤。
18:00頃、帰宅をすると右の前足をひきずっていました。
ソファーから落ちた?
様子を見ていても治る様子はなく…
それでもなんとか歩いて夕食は完食。
かなり痛そうな足。
歩くのも辛いようで、すぐにコテっと横になってしまいます。
階段が無理そうなので、1階に布団を持ってきて一緒に寝る事にしました。
夜、寝ている間も何度も手足をバタバタさせて。
どうやら起き上がれずにいるようでした。
布団と一緒に持ち上げて立ったと思ったら、逆側にコロっと横になってしまいます。
とうとう立てなくなってしまいました。
2022年1月19日(水)
昨夜、あまり良く眠れなかったせいか朝食はウェットフードを半分食べました。
相変わらず右前足は引きずったまま。
夜と同様に立つのが困難で、支えながらのトイレ。
食事は「フセ」の状態で食べたけれど…
立てないとなると骨折かな。
しかし、ソファから落ちたとは考えにくい。
癌の骨転移で骨折(病的骨折)?
よりによってこんな時に限って、かかりつけの動物病院の休診日。
レントゲンで確認したかったので、以前1度受診した事のある別の動物病院に行ってみました。
先生は「たしかに癌の骨転移で骨折というのは考えられるけれど、骨折ならこういう風に手をつけないので…考えられるのは癌性疼痛では?」
との見解でした。
炎症性乳がん(炎症性乳腺癌)は腹部だけではなく、右足鼠径部、右の脇腹~右の脇まで広がっていました。
その乳がんの部分を触った時と、右前足を触った時の痛がり方がほぼ一緒なのでかなりの疼痛があると思うとの事でした。
癌性疼痛。
人間ならターミナルケアでモルヒネなどを使って疼痛管理するけれど。
今、キナリはそんなレベルなのだとあらためて思い知らされました。
犬は少しくらいの痛みなら普通と変わらず気づかないものです。
ここまで症状が出るまでには、どれほどの痛みを全身で感じていたのだろうか?
癌性疼痛の事は全く頭になくて、自壊した部分を化膿させない事ばかりに気を取られていました。
気付くのが遅かった。
なんで気付かなかったんだろう。
疼痛管理の目的で処方されたお薬は、
- トラマドール(癌性疼痛、慢性疼痛治療剤)
- ピロキシカム(非ステロイド性抗炎症薬NSAID)
注)プレドニゾロン(ステロイド)を3日ほど休薬した後から服用 - セファクリア(セフェム系抗生剤)
夕食には、豚肉のハンバーグを作りました。
食欲は旺盛で1個を完食。
服用したお薬は
*ピモベンダン(心臓)
*ウルソ(肝臓)
*トラマドール(癌性疼痛)
*セファクリア(抗生剤)
しかしこの後…下痢と嘔吐。
22:00頃に水のような下痢をしたのを始まりに、その後は一晩中の嘔吐。
朝方にはもう吐くモノもないので、液状の泡。
ただ、自分で起き上がれてヨロヨロだけど歩く事はできるようになりました。
2022年1月20日(木)
朝もずっと嘔吐が止まらない状態。
胃液のようなモノに小さな血液の塊が混じるようになりました。
朝食は食べず。
アーユルヴェーダの白湯にした水だけは結構飲みました。
午前中、かかりつけの動物病院の先生に電話で昨日の状態と嘔吐が止まらない事を相談。
受診して吐き気止めの注射をする事はできるけれど…後は手の施しようがないかもしれない、と。
仕事が昼で終わりで急いで帰ってみたら、部屋中が嘔吐の痕跡でいっぱい。
キナリは自分のベッドで眠っていました。
午前中いっぱい一人で吐いていたんだね。
苦しかったね。
もう一人じゃないからね。
ここに居るからね。
朝食を食べていないので何か少し食べるかと思ったけれど。
大好物のプリンもミカンゼリーもバニラアイスもパンも肉まんも。
全く食べようとしません。
チロルが最後に断固食事を拒否して体を空っぽにしようとしていた時のようです。
もうお別れが近い事をキナリは知っているのかな?
一緒にお花見はできないという選択をしたのかな?
でも、私はあきらめてはいなくて。
最近はエクストラバージンオリーブオイルに含まれる「オレオカンタール」という成分が癌細胞に効くという報告を見つけたばかり。
良質なモノでなければならないと思い購入したオリーブオイルが香川県から昨日届いたばかり。
昨日、バニラアイスと少し食べたけれど。
今日は経口摂取は難しいので、右わき腹~右わきのシコリに塗ってみたりして。
健康な細胞に害を与える事はなくて、癌細胞が自らの酵素で無くなるという最後の光。
どうか間に合ってほしい。
そんな風に私は思っているけれど。
キナリはどんな風に思っているのだろう。
最後の在り方は自分で決めて良いといつも言っているし。
苦しかったら我慢しないで欲しいと言ってあるし。
ただ、最後のお別れの時は一緒に側に居たいという希望は伝えてあるし。
これから、かかりつけの動物病院に行ってみます。
疼痛コントロールとQOLの維持について相談してみようと思います。