
動物病院で実施される血液検査。
いろいろな項目があるけれど、その検査の意義は?
人と同じ検査項目の数々。
日々の仕事で見慣れているものばかり。
検査をして気になった項目をすぐに調べられるように、今後のため少しずつまとめておこうと思います。
せっかく(人の)医療機関で働いていたのだから、こういう時に役立てないと。
人の場合の適応疾患なので、犬の場合は違うこともあるかもしれませんが、参考までに。
どんな病気の指標として実施されているか、どんな病気が疑われるか・・・
などです。
目次
検査の意義
リン酸化合物を分解する酵素で、腸粘膜、骨、腎、脾、肝など多くの臓器や器官に含まれています。
- 骨疾患
- 肝胆疾患
- 白血病
などで増加します。
高値の場合には、原因を知るためにアイソザイム分画検査を行います。
疑われる病気は?
- 胆汁うっ滞
- 肝炎
- 肝硬変
- 肝癌(転移性骨腫瘍、骨軟化症)
- 副甲状腺機能亢進症
- 悪性腫瘍
- 骨疾患
- 黄疸
- 肝障害
チロルの場合
我が家のシェルティー:チロルの場合は6歳ころからALPは高値で基準値オーバーでした。
毎年エコーで検査しても特に問題なし。
食欲も排泄状態にも心配な点はなく、元気100倍だったので気にしたことはありませんでした。
先生のお話によると、シェルティーという犬種自体、肝胆系の検査数値は高い子が多いそうです。
15歳の時に、基準値(69~333)に対し 928 !! というビックリするような数値となり。
エコー検査をした結果、胆のうがかなり肥大していて「胆汁うっ滞」と診断されました。
2018年7月~
ウルソ(利胆剤)50mgを1日1回 2錠の内服を開始。
1ヶ月後には、正常値に戻りましたが服用は継続しています。
この数値が高い時は、アイソザイムでさらに詳細を調べることが可能です。
骨由来のものなのか。
肝臓や胆のう由来のものなのか。
動物病院によって違うと思いますが、5,000円くらいの設定が多いようです。
原因がわかることで内服薬治療でサポートすることは可能ですし、毎回高い数値が続くようならば1度調べてみると安心かなと思います。