動物病院で実施される血液検査。
いろいろな項目があるけれど、その検査の意義は?
人と同じ検査項目の数々。
日々の仕事で見慣れているものばかり。
検査をして気になった項目をすぐに調べられるように、今後のため少しずつまとめておこうと思います。
せっかく(人の)医療機関で働いていたのだから、こういう時に役立てないと。
人の場合の適応疾患なので、犬の場合は違うこともあるかもしれませんが、参考までに。
どんな病気の指標として実施されているか、どんな病気が疑われるか・・・
などです。
目次
検査の意義
クレアチニンは、主に筋肉内でクレアチンから産生される最終代謝物。
腎糸球体で濾過され、尿細管ではほとんど再吸収されずに尿中に排泄されます。
腎機能の低下により血中で上昇するため、腎機能の指標とされます。
尿素窒素(BUN)より正確度は高い。
疑われる病気は?
- 腎機能低下
- 尿路結石症
- 腎炎
- 腎不全
- うっ血性心不全
- 進行性筋ジストロフィー
- 腎障害
- 慢性腎臓病
チロルの場合
検査の意義としては、尿素窒素(BUN)よりも正確度は高いとなっています。
しかし、この数値は筋肉量に影響を受けるようなので、純粋な評価とは言えないと考えています。
動物病院の先生からも、「血清クレアチニンは腎機能が75%喪失しないと上昇しない。」という説明を受けました。
つまり、チロルのように基準値をオーバーした段階では、すでに腎機能は75%失われていると解釈されます。
毎年の検査で生化学的には基準値をオーバーしてはいなかったものの、ゆっくりと病態は進行していたのだと思いました。
検査実施日 | クレアチニン mg/dl | ステージ |
2018/06/10 | 1.7 | 2 |
2018/07/15 | 1.9 | 2 |
2018/08/05 | 2.4 | 3 |
2018/08/19 | 2.6 | 3 |
2018/09/06 | 3.8 | 3 |
2018/09/23 | 2.8 | 3 |
2018/10/27 | 3.2 | 3 |
2018年9月6日は尿毒症の症状が出て、緊急受診したときの数値。
今までで最もオーバーしています。
数週間後の9月23日には数値が下がりましたが、この頃はほとんど食べることができずどんどん痩せていった時期。
筋肉量が落ちたため数値も低値となっているのかもしれません。
シリンジでの腎臓病食ドッグフードの強制給餌をやめたのもこの頃。
この後は完全な手作り食にしたため、10月にはまた数値は上昇。
検査のデータ上では悪化しているようにも思えるけれど・・・
治療のベースの点滴も中止したままなので、数値が上昇するのは当たり前なのかもしれないけれど。
あまり数値を気にして、深読みしないようにしています。
深読みするとキリがないので。
自分なりに仮説を立てて、腸内環境を良好に保って便秘にならないように心がけています。
当初は、12kg程度あった体重も
本日は10.3kg・・・
ずいぶん痩せてしまったけれど、ご飯もだいぶ食べれるようになり、自分で水を飲むようになりました。
今年に入ってから、状態は良さそうに感じます。
この調子で、少しでも体重が増えてくれれば良いなと・・・いうのが、一番の願いです。